日本庭園の風物詩（秋～冬）

みなさんこんにちは。広田造園 の東（ひがし）です。

今年の1月に始まった コロナ禍 も、はや1年が過ぎようとしています。

ここ 縮景園 は、海外からのお客様の減少により、密にならずに鑑賞

できる稀有な場所となっています。

感染対策 をして 散歩 すればとても気持ちよく 心が癒 されます。

今から今年初めての寒波がやってくるようです。

濯纓池（たくえいち）の鯉たちは、季節で居場所が変わっていきます。

春～秋は餌のもらいやすい跨虹橋（ここうきょう）に集まっていますが、

冬は、地下水をくみ上げて池に放出している場所に集まります。

そのひとつに白龍泉（はくりゅうせん）の滝口があります。

縮景園の池は川とつながっており、水門で仕切られていますが、

川は汽水域のため塩分が含まれています。

私もはじめの頃は、塩水をのがれ新鮮な地下水の流れてくる

白龍泉 滝口に集まっていると思っていたのですが、

なぜか冬場に なると大挙して集まっていようです。

こどもの頃、夏休みに郊外の井戸水をのんでとても冷たかったのに

冬休みに飲んでみると冷たく感じなかったことを思い出しました。

鯉たちは、冬にになると暖かい地下水が流れてくる滝口に集合です。

鯉が滝口に集まれば、冬の到来です。

明月亭（めいげつ）の前を通って白龍泉を遡っていくと、

噴出口（源流）があります。

もう12月中旬なのに、鮮やかな紅葉が残っていて

静かな園内を明るく照らしいるようです。

地下水も0.4％位の塩分を含んていますが、

この程度の塩分は鯉にとってちょうどいいようです。

また、鉄分を多く含むため渓流の石は赤く染まっています。

ミネラル分が豊富なのですね。

静寂の 縮景園 の1日が終わろうとしています。

みなさんも、新たな歳に向けてお体をお大事にしてください。

たまには、散歩がてらマスク着用で 縮景園 にいらしてください。

本日はこのあたりで・・・失礼します。

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