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松のコモ巻き

 

このブログが投稿される10月23日は霜降の日です。

 

読んで字のごとく、霜が降る日。

 

今年は10月半ばになっても暖かい日が続き実感が湧きにくいですが、

 

 二十四節気においては秋の終わりを告げ冬支度を始める日です。

 

この日、縮景園でも『松のコモ巻き』がおこなわれました。

 

松のコモ巻きとは江戸時代から行われてきた害虫対策です。

 

マツ類を食害するマツカレハという昆虫の幼虫が根際など狭い場所に潜み越冬する習性を利用し、

 

ワラで出来たコモを松の木に巻き付け幼虫の越冬場所とし、 春にコモごと焼却し駆除する方法です。

 

 

 

このように、松にコモが巻かれると庭園の印象も随分と変わります。

 

害虫対策の効果を疑う声が多くありますが、冬の風物詩として多くの庭園で伝統的に行われています。

 

この日、松に巻かれたコモは“”冬籠りの虫が這い出る“”という啓蟄の日に取り外されます。

 

 

 

二十四節気において霜降の次に当たる立冬の日にはソテツのコモ巻きが行われます。

 

松のコモ巻きと違いソテツのコモ巻きは霜や寒さ対策として行われるため、寒さが和らぐ3月末に取り外されます。

 

今年の立冬は11月7日です。

 

また、11月1日から11日までは菊花展も開催中です。

 

興味のある方は是非ご来園ください。

 

 

お庭とエクステリアに関するご相談は広田造園まで。

一同お待ちしております。