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1月の庭

こんばんは。

広田造園の佐伯です。

お正月も明け日にちが経ちましたが、

皆さんは、どのような気持ちで新しい年を迎えましたでしょうか?

去年は新型コロナウィルスに振り回された年でしたが、

今年もなかなか収束しないようです。

早い収束を願うのみです。
先日庭の管理をしていると…

このような虫を見付けました!!

樹木の幹が黒くなっていませんか?

樹木の葉がベトベトして光っていませんか?


原因は 『カイガラムシ』 です。

『ルビーロウカイガラムシ』

カキや柑橘類、ツバキ、サザンカ、月桂樹、

ヒサカキ、モッコク、チャなど多様な樹木

に発生します。

ルビーロウカイガラムシが発生すると

ほとんどの場合、

すす病を誘発します。

『ツノロウムシ』

カイガラムシとしては大型です。

ロウ物質は灰白色で、

未成熟の時には周囲に8つの突起がありますが、

成熟と共に丸みを帯びます。

カキや柑橘類の他、多くの樹木に寄生し、

すす病を誘発します。
すす病になるのは....

カイガラムシの排泄物や分泌液に糖分が多く含まれているために、

これを栄養源としてすす病が発生します。

枝や葉や幹が黒いすすがかかっているように見えて、美観を損ね、光合成の妨げになります。

すす病を防ぐには、原因となる虫を駆除するしかありません!!

他にこんな種類のカイガラムシもいます。

『タマカタカイガラムシ』

ウメやサクラ、アンズ、スモモ、

リンゴなどバラ科の植物に寄生します。

『コナカイガラムシ』

体は楕円形で、白いロウ物質に覆われ、

粉を吹いたように見えます。

カイガラムシの中では珍しく、

成虫になって

歩行移動します。動きます!

葉や果実に寄生して吸汁します。

『ヒラタカタカイガラムシ』

柑橘類、ラン類、チャ、月桂樹、

ヤツデ、観葉植物などに寄生します。

葉に平たくペターとくっ付いてます。

観葉に付くと、周りの葉がベトベトしてきます。 
『カイガラムシ』は、

大半は、じーーと動かず、糸のような口吻を植物の幹や茎などに差し込んで、養分を吸汁しています。

余った養分と排泄物でロウ質の分泌物となり全体を覆っています。

ロウで体をコーティングしているんですよ。なかなかガードが固い (^_^;)

この虫を駆除するには、

ガードが固いので薬剤の効果が薄いです…

幼虫の時期であれば、薬剤の効果は期待できるのですが、

この時期に虫を見付けるのはなかなか難しい。

基本的には捕獲!!

気持ち悪いですが、ヘラやブラシでこすり落とすのが一番効果的です。

または、冬季植物が休眠中には比較的強い薬剤を使用する事ができるので、

12~2月マシン油という機械に使う潤滑油を乳化させた薬剤を散布し、

カイガラムシが呼吸している気門をふさいで窒息させる方法もあります。

今です!!

※暖かい日の散布は避け、

落葉樹と常緑樹では濃度が異なるので、同時に散布する時は

薬害が出る恐れがあるので常緑樹の濃度に合わせて下さい。

『カイガラムシ』は、厄介な害虫というだけでなく、

いろいろ昔から生活に使用されていたようです。

多くの場合体表に分泌される被覆物質は、

医薬品・そろばん・工芸品・精密機械用高級ワックス、印刷機のインクなどに使われています。

虫体体内に蓄積される色素は、

メキシコ、ペルー、南スペイン、カナリア諸島などでは養殖され、

染色用色素や食品着色料、化粧品などに用いられています。
広島での 外構工事、エクステリア工事、お庭のリフォーム、造園など

お庭に関するご相談は 広田造園まで。

お待ちしております(^O^)/