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足立美術館

足立美術館

縮景園担当の岡本です。

この度、視察として島根県安来市の『足立美術館』に行きました。

ご存じの方も大勢いらっしゃると思いますが、ここのお庭はアメリカの日本庭園専門雑誌において19年連続で日本一に選ばれたことで有名です。

当日はあいにくの雨天でしたが、その時撮った写真の一部をお見せしたいと思います。

シュロ縄巻きの幹

入館してすぐ窓から見える一本の樹木に違和感が。

お気づきでしょうか中央やや左側の黒っぽい幹の木、

写真では上部の枝葉が入っておらず何の木か分かりませんが、こちらは周囲と同じ赤松です。

説明のため付き添っていただいた庭師の方にお聞きすると、

こちらの赤松は幹に大きな傷があるためシュロ縄をすき間なく巻いているとのこと。

 

あとこちらの庭園では赤松特有の幹を美しく見せるため、

剪定の時に竹ぼうきで幹をこすり古い樹皮を落としているそうです。

 

亀鶴の滝

お次にこちらの一枚をどうぞ。
中央奥にあるのが『亀鶴の滝』。
横山大観『那智之瀧』を真似て作った人工の滝です。

これを見て思い出すのは子供のころ両親に連れられ足立美術館に来た時のこと。
駐車場から真正面に見えるこの滝、明らかに人工物で
何のためにあるのかと話し合った覚えがあります。

むき出しの絶壁を流れ落ちる水。自然にできた滝にはとうてい見えない。
しかし、館内から日本庭園を眺めたら完全に風景の一部となっている。

美しい日本庭園追及のために人工の滝まで作るところに、
子供心ながら深く感銘を受けた覚えがあります。
他にも語りたいことがありますが、長くなるのでお気に入りの写真を上げます。
これもごくごく風景の極一部。
皆様も機会があれば是非訪れてみてください。

最後にお仕事中の庭師の方を。
正直に言うとこれだけ広い庭をここまで綺麗に管理しろと言われたら、
それだけで気が遠くなりそうです。
だからこそ素直に尊敬の念を抱きます。

縮景園は歴史があるとはいえ足立美術館には勝てませんが、
日々努力しお客様が楽しめるお庭を目指したいと思います。

松の手入れ

それではここら辺で失礼します。

エクステリア工事、お庭のご相談は広田造園まで。
お待ちしております。