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日本庭園の灯篭あれこれ

 

みなさんこんにちは!広田造園 の東(ひがし)です。

 

朝晩の冷え込みが進み、初冠雪のニュースが聞こえてきましたね。

 

広島市内紅葉はまだまだですが、山間部では進んでいるようです。

 

今年も頃合いを見て、母を紅葉狩りに連れ出そうと作戦をねっています。

 

私は仕事柄毎年 縮景園 紅葉が楽しめていますが( ^ω^)・・・

 

 

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10月下旬から11月下旬にかけて、園内各所で

 

ツワブキの花が 咲き誇ります。

 

いつもは控えめな下草ですがこの時期だけは 存在感があります。

 

ちょうどこの時期、縮景園では菊花展の準備で忙しくしています。

 

ツワブキはキク科の植物で、花も小菊にそっくりです。

 

そうこうしていると、もみじも色づき始めます。

 

秋から冬にかけて落葉樹の葉が落ち始めると、 青々と葉が茂って

 

いた園内が徐々に明るくなってきます。

 

普段はあまり気に留めていなかった物が、少しずつ見えてきます。

 

そんな中、今回は園内の石灯篭をご紹介します。

 

(あかり)の(かご)と書いてとうろうといいますが、

 

昔からその素材はなどで作られてきました。

 

庭園では、屋外でも頑丈で長持ちする石材が用いられる

 

ことが 一般的で、数多くの種類があります。

 

 

 

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先ずは日本国内に2つしかない楊貴妃型石灯篭です。

 

形があの有名な唐の楊貴妃がつけていたに似ている

 

ことから こう名付けけられました。

 

もう一つは、京都大徳寺内聚光院にある千利休の墓があります。

 

京都に行かなくても広島で貴重な石灯篭が鑑賞できますよ!

 

 

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次は、高さ10尺(3m)もある大きな石灯篭です。

 

立灯篭(たちとうろう)の代表格で春日型石灯篭です。

 

奈良春日大社の参道でみられる石灯篭で日本で

 

最もポピュラーな灯篭の一つです。

 

照明のなかった時代に参拝者の足元を照らし

 

助けになったのでしょうね。

 

 

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次は、基礎がなく、直接柱(竿)を地中に埋め込むことから

 

活込灯篭(いけこみとうろう)と呼ばれる石灯篭の代表です。

 

茶人古田織部が好んだとういう伝承から、

 

織部型石灯篭と呼ばれています。

 

茶庭露地ではわび・さびの世界観が好まれるため

 

織部灯篭のたたずまいが好まれよく使われています。

 

但し縮景園織部灯篭の部分が一般的な形と違い

 

のような複雑な形をしています。 

 

作庭者上田宗箇武将茶人であったことから

 

このような灯篭を活けたのでしょうか!

 

 

 

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最後は、雪見灯篭です。

 

雪見灯篭としてはかなり大きな作りで、斜面に設置

 

されているため4本の足の長さが違います。

 

雪見灯篭の語源は定かではありません。

 

広げた傘の上に雪が積もった形に似ているといった説や

 

近江八景浮見堂にちなんで作られた説があるそうです。

 

そこから浮見~雪見と言葉が変化していったなどなど。

 

縮景園では、この他に15以上の灯篭があります。

 

調べれば興味は尽きませんが、まだまだ奥が深く調査中です。

 

またの機会にご紹介できればと思いますが

 

 

広島 での 外溝工事 ・ 庭工事 のことなら 広田造園 

 

お気軽にご相談ください。、本日はこの辺で❕